はり・お灸・小児はり
みどり鍼灸院
こんにちは
横浜市青葉区のみどり鍼灸院です。
小児はりでアトピーっ子を応援しています。
アトピーの原因はなんだろう？
皆さんいろいろな情報を集めて
勉強されていると思います。
肌バリアの問題
外から内からのアレルギー
胃腸の働き
身体的、精神的ストレス
などなど…
原因はひとつではなく
様々な要因がからみあっています。
今日は「東洋医学でみる汗をかく力」
アトピーと熱（虚熱）の関係について
東洋医学的な視点でお伝えしたいと思います。
とはいえ東洋医学でがっつり語るとなると
「陰陽」とか「虚実」とか「虚熱」といった言葉で
ザ・東洋医学概論みたいな話になってしまうので
（聞きたい人がいたらがっつり語りたいけど…）
専門用語は使わずなるべくわかりやすく解説したいと思います。
東洋医学でみる湿疹のなりたち《虚熱編》
☆体から発生する熱
運動による熱、気温による熱、飲食による熱
怒ったり、泣いたり感情による熱など
体からは様々な要因で熱が発生します。
（ここでいう熱はいわゆる発熱ではないよ）
アトピーでもアトピーでなくても
身体的、精神的な活動をすることで
必ず熱は生まれます。
体（脳）は熱が多過ぎると察知したら
余分な熱は体内にとどめず外に出すことで
体温を下げるように働きます。
（この外に出す行為が「汗をかく」という生理現象だよ）
☆熱の上昇性、発散性（外に出す）
冬、暖房をすると部屋の上の方が温かく
足元は冷えるという経験があると思います。
人の体でも同じことが起きます。
熱は上に上に、外に外に出ようとする性質があります。
体の上の方に、体の外側に向かっていきます。
つまり一番外側の組織である皮膚に向かっていきます。
だから汗として余分な熱を発散するために
汗腺は全身の皮膚に存在しているのです。
さて、ここからが本題です。
余分な熱を発散させる一番外側の組織、
汗腺のある皮膚がうまく開かなかったら…
どうなると思いますか？
体の中から外に出るぞーと
皮膚の下までやってきた熱達
汗として出る手前で止まってしまったら…
皮膚が内側から蒸された状態になってしまう
皮膚の内側で熱が溜まった状態になってしまう
そう、それが湿疹なのです。
だから私の場合、小児はりや鍼灸の施術では
アトピーという診断名はあまり関係ないというか
お肌の状態を見て
熱の状態を見て
この熱はどこからやってきたのか
どこにどんなふうに熱の停滞があるのか
どうやって発散させようか
どうやって流そうか
そんなことを考えながら施術しています。
汗をかくと痒みや湿疹の原因になる
だからなるべく汗をかかせたくない
それも一理あります。
ですが湿疹の原因のひとつは「余分な熱」
余分な熱が発生してしまうこと
余分な熱が発散できないこと
余分な熱の停滞があること
いかに熱をさばくか…東洋医学的には外せないポイントです。
余分な熱をうまくさばけるようになることで
アトピーの症状はぐっと改善してきます。
人は体温があがると自律神経を介して
血管を拡張し発汗して体温をさげます。
耳にタコができるくらい聞いているかもしれません。
そう、ここでも「自律神経」なのです。
鍼灸治療の得意分野です。
だからこそアトピーに小児はりや鍼灸を
うまく使って欲しいのです。
以上、鍼灸師の語るアトピー
東洋医学でみる汗をかく力
～湿疹のなりたち《虚熱編》～ でした。
どんな体作りをしたいか
どんなふうにアトピーと向き合いたいか
参考にしていただけたら幸いです
鍼灸師 桑野
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