こんにちは
横浜市青葉区のみどり鍼灸院です。
小児はりでアトピーっ子を応援しています。
今日は「汗をかく力」についてお伝えします。
まずはじめに汗に関する基礎知識を
おさらいしたいと思います。
皆さんもご存知のとおり、
☆汗は「汗腺」から分泌されます。
☆「汗腺」にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があり
いわゆる体温調節のための汗は
エクリン腺から分泌されます。
☆このエクリン腺は全身に200~500万個あり
汗を出す「能動汗腺」と
汗を出さない「不能汗腺」に
分けられます。
☆この「能動汗腺」の数は2歳半ごろには
決まると言われています。
つまり2歳半の子どもにはすでに大人と
同程度の汗腺があるわけです。
(これってけっこうすごいことですよね)
☆そして体温調節にはこの能動汗腺から
汗を出す機能が発達しなくてはなりません。
数だけあっても働かなくては意味がないのです。
気温が高い時、運動で体温があがっている時
脳の体温中枢が「暑い」と察知します。
すると自律神経の働きで
放熱のために皮膚の血管が拡がります。
さらに汗をかいて皮膚からも放熱します。
(これを気化熱といいます)
このようにして人は体温を調節しています。
気温が高い時、運動で体温があがっている時、
より早く、より多くの汗がかければ
早く適切に体温調節ができるのです。
「うちの子はあまり汗かかないけど大丈夫かしら?」
心配になる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに汗をかく子、あまりかかない子
大人でも汗をかくかかないにはけっこう
個人差があると思います。
この汗をかく機能、子どものうちは未熟です。
ひとつの汗腺からでる汗の量も少ないですし
必要な時にうまく発汗できるわけではありません。
こうした発汗機能は思春期に発達し
汗をかく経験を重ねることで
より早く、より多くの汗をかく…
しっかり汗をかけるようになっていくのです。
アトピーっ子はあまり汗をかかない
汗をかくのが苦手なお子さんが多いように思います。
汗は体温調節に欠かせない機能です。
汗をかけないことがダメというより
汗で体温調節できないのは
きっとしんどいことだろうなと思うのです。
なぜアトピーっ子は
汗をあまりかかないのか?
いや、汗をかけないのか?
なぜに対する答えはわかりません。
でも
「アトピーだから汗をかけない」のではなく
「汗がかけないことがアトピーの一因になる」
そう私は考えています。
「汗をかく力」
なぜ汗をかける体が大切なのか
次回はもう一歩ふみこみます。
よろしければおつきあいくださいね
鍼灸師 桑野
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