ステロイドを使わないアトピー性皮膚炎 ④湿疹ってなに?東洋医学編

こんにちは みどり鍼灸院です。

 

アトピー性皮膚炎について、前回は湿疹が生まれてから枯れるまでの

経過をまとめました。

今回は東洋医学では湿疹をどのように見ているのかお話しします。

こちらも私が勉強してきた中での解釈となります。

なるべく専門用語を使わずに書いてみようと思います。

 

湿疹部位ってなんだか赤くないですか?熱っぽくないですか?

 

東洋医学的にみる湿疹は皮下に熱「湿熱」がこもった状態と考えます。

通常は汗をかくことで冷やすなど熱がこもり続けないようにしています。

しかしそのシステムがうまく働かないと熱が同じ場所に停滞し続けます。

なんとか外に出したいので皮膚が赤くなってくる、つまり湿疹です。

車のエンジンも回転数があがると熱をもちます。そのままにしておくと

発火して危険なので冷却装置で冷やしたり、熱を外に逃がしたりします。

でも熱がこもり続けたら発火して周りの部品を焦がしてしまいますよね。

そんなイメージです。

 

アトピー性皮膚炎の患者様の多くは体は冷えているのにほてる、ほてる

のに汗がかけない、つまり体の中に熱が溜まっている状態が多くみられます。

熱は上昇する性質があるので体の中でも上半身(顔面、首、胸、背中等)、

曲げたり伸ばしたりするので熱のたまりやすい関節部分(肘、膝等)に症状

がでやすくなるのです。

 

そしてもう一つ問題があります。

そもそもこの「湿熱」はどこから発生してくるのでしょうか?

 

皮下に熱がこもった状態が続き湿疹ができるのですが、そもそも余分な熱が

なければそれが停滞することもないわけです。

先程の車のエンジンに例えるとアクセル踏みっぱなしでどんどん熱くなるこ

とが原因かもしれないし、部品が壊れていてクールダウンシステムがうまく

働かないことが原因かもしれません。

 

このように考えると、東洋医学では停滞した熱を発散させること、そして余分

な熱を発生させないようにすることが治療のポイントとなります。

 

この熱の停滞を改善、余分な熱への対応に鍼灸はとても効果的だと思います。

軽く触れた感じで熱がとれたのわかりますし、余分な熱がとれることで痒みも

減ります。痒みが減るということは必然的に掻く回数が減ります。

つまりお肌再生サイクルの途中で掻把してしまう回数が減るのです。

 

「湿熱」の処理には自律神経の働きも重要です。

アトピー=腸活という話を耳にされたことはありませんか?

消化吸収といった胃腸の働きは「湿熱」と密接に関係しています。そして胃腸の

働きは自律神経にコントロールされています。

鍼灸治療、小児はりは自律神経のバランスを整えることができるのです。

 

もちろん肌バリアの問題やアレルギー、易感染など「湿熱」だけでは語れないと

ころもあります。

また食生活、睡眠、ストレスとの向き合い方など生活習慣も大きく関わってきます。

 

アトピーに限らず心身は良くも悪くも変化します。

お伝えしたいのは「心身の不調に鍼灸、小児はりというアプローチもありますよ」

ということ。

鍼灸師として少しでも楽になるお手伝いができたら嬉しいです音譜

 

 

鍼灸師 桑野

 

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