こんにちは みどり鍼灸院です。
いよいよ関東地方も梅雨入りしました。
今日は晴れて蒸し暑いですが、しばらくは雨模様のお天気が続きそうです。
本日は私が湿疹をどうみているか?ということについてお話したいと思います。
東洋医学的な視点もあり、私のマニアックな視点ありとなります。見解の相違等
についてはご容赦ください。
まずは湿疹の成り立ちについて
湿疹が生まれてから枯れていくまでの過程をご存知でしょうか?
(典型的な経過ですが必ずしもこの矢印のとおりではありません)
①紅斑:炎症の始まりとして、血流が亢進した状態
↓
➁滲出性丘疹:表皮の炎症によって海綿状態がおこった状態
↓
➂小水疱:滲出性丘疹の内部に、より滲出液が貯留する状態
↓
④膿疱:水疱内に炎症細胞が多く入り、肉眼的に濁りを認める状態
↓
⑤湿潤(びらん):小水疱や膿疱が破れ、液体成分が漏出した状態
↓
➅結痂、痂皮(かさぶた):漏出した滲出液が固まった状態
↓
➆落屑:障害をうけた表皮細胞が脱落した状態
↓
⑧-1治癒
⑧-2苔癬化:炎症が繰り返されて、表皮が反応性に肥厚した状態
漢字多くてすみません。
簡単にまとめると
赤いぶつぶつができて膨らんできて汁が出る。
かさぶたになって剥がれ落ちて新しい皮膚再生。
ということです。2行でおわりました。
この2行の過程の中に隠れた大変なことがあります。
それがかゆみです
➅のかさぶたにたどり着く前に掻き壊してしまうと➁➂④⑤をぐるぐる繰り返し
てしまうことになります。
なのでやっと綺麗になってきたのにまた血が出てしまったとか、汁がでてしまっ
たとか、なってしまうのです。
私はアトピーだから…という視点ではなく、目の前のお肌の状態が今どのあたり
なのか観察してます。
「このかさぶたいい感じだね。もうちょっとこのままキープしよう!」
「痒かったらできるだけ上手に掻いてみようか」
「もうすぐ汁が出てきそうだね。かさぶたできるよー!」
とかそんな会話してます。
お肌の状態を気にしすぎてもよくないですが、湿疹はできてから治っていく過程
があります。そしてそれはアトピーにもあてはまると考えています。
上記の①~⑧の流れについて興味のある方は「湿疹三角」で検索してみてください。
画像でみるとわかりやすいです。
(リンクはっていいものかわかりかねたのですみません)
長くなってしまいました。東洋医学的な湿疹の見方は次回にします
鍼灸師 桑野