体中が痛い(3)

こんにちは みどり鍼灸院です。

 

体中が痛いの続々編です。

前回まではこちらです。体中が痛い(1)体中が痛い(2)

 

患者様には長期間痛みが続いたことで脳が痛みに対して過剰に

反応する状態になっていること、その誤作動を修正していきま

しょうという話をしました。

 

痛いから動けない、動かないことでさらに動けなくなる…

まさに負のサイクル。

 

ご自宅では同じ姿勢を続けるとることが困難なため立ったり

座ったりとにかく痛くないように過ごしているそう。

最初は治療ベットに横になることもできませんでした。

 

長い間放置していていざ乗ろうとしてもあちこち錆びついて

動かせない自転車をイメージしてもらいました。

人間も同じです。

筋肉を動かすことで血流がよくなるのです。

血流がよいから動けるのです。

 

鍼灸治療では気血の巡りをよくすること。

患者様にはできる範囲で動くこと。

具体的には一日一度は外にでてお散歩することからチャレンジ

してもらいました。

 

びっくりですよ。

2カ月後には別人のように表情が明るくなりました。

美容院に行ったりお買い物に行ったり、周囲の人にも明るくなった

と言われるほど変化しました。

体中が痛いのではなくこことここが痛いというのがはっきりわかる

ようになりました。

そして体を動かした方が楽だと感じれるようになりました。

 

これまで長い間痛みありきの毎日でした。

まさに痛みに支配されていた状態。

でもそこから脱出できるという自信を持っていただくことができたと

思います。

そして半年後、毎日泣いて過ごしていたのが遠い昔のことのようですと

言っていただき本当に嬉しかったです。

 

人はみな自然の治癒力を身体のうちに備えています。

鍼灸治療はこの自然の治癒力をひきおこすことを治療の原理としています。

沢山の人に伝えていきたいです。

鍼灸師 桑野