こんにちは みどり鍼灸院です。
雨が降りそうで降らない、そんな空模様です。
体中が痛い(1)の続編です。
およそ一年前に発症した左肩の痛みから体中が痛くなった患者様。
今までもらった病名は頸椎ヘルニアに腰椎すべり症、坐骨神経痛でした。
そして最終的に検査して異常がないので精神的なものでしょうと言われて
しまったそうです。
詳しくお話を伺いました。
いつからどこがどのように痛くなったのか
最近はどこがどんなふうにどうすると痛いのか
最初の肩の痛みはいわゆる五十肩のような症状と思われました。
ではそれが体中に広がったのでしょうか。
けっしてそうではないのですが、ただ痛みが痛みを呼んでしまう状態に
あるのだなと感じました。
以前同じような症状に苦しんでいた患者様を思い出しました。
そして浮かんできたのは「繊維筋痛症」という病気でした。
全身的慢性疼痛疾患で全身に激しい痛みが起こる病気です。
脳が痛みを記憶してしまい痛みの回路のようなものが出来上がり
痛みを増幅させているのではないかと考えられています。
実際、患者様のご家族もいろいろ調べてこの病名に行きついていました。
もっと早くこの病気を疑えたらと思うと残念に思いました。
でも問題は病名ではなくて痛みとどう向き合うか・・・
「痛い」ということは体が緊張状態にあるということ。
「慢性的」なのでその緊張がずっと続いた状態にあるということ。
「緊張している」というこは交感神経が過剰に働いているということ。
そう考えると鍼灸治療でお手伝いできること、ありそうです。
長くなりましたので次回に続きます。
鍼灸師 桑野